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社会安全とプライバシー

Japanese Journal of Social Safety and Privacy (JpnJSSP, Jpn. J. Soc. Saf. Priv.) 

A Japanese Open-access Peer-reviewed Journal

ISSN 2432-8391

  


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Vol.1, No.1

目次

 

解説

 

防犯カメラの高密度・大量設置による安全・安心な社会の実現に向けて                                    

藤井雄作 

社会安全とプライバシー, Vol.1, No.1, pp.1-9, 2017.

要旨:もしも,防犯カメラが,閑静な住宅街を含む日本全国に,街路灯と同程度の密度で設置されたとしたら,犯罪(誘拐,殺人などの凶悪犯罪)の容疑者・容疑車両(複数)を,芋づる式に,どこまでも,追跡していくことが可能となる.本解説では,防犯カメラの高密度・大量設置を阻む大きな要因である,@プライバシー侵害の危険性が排除できないこと,A導入コスト・運用コストが大きすぎること,を解消するべく筆者らが取り組んできている研究開発について述べる.

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通学路を死角なく見守る防犯カメラシステムの実現に向けて                                    

藤井雄作 

社会安全とプライバシー, Vol.1, No.1, pp.10-18, 2017.

要旨:本解説では,通学路を死角なく見守る防犯カメラシステムの導入が,全国津々浦々で実現する可能性について議論する.特に,@実現した場合に期待できる効果(犯罪抑止,容疑者追跡・検挙における効果),について議論する.また,実現させる上で不可欠となる,A導入コスト・運用コストを低減する方法,及び,B一般市民のプライバシー侵害の危険性を排除する方法,について議論する.

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論文

 

防犯カメラ画像の暗号化によるプライバシ保護とセキュリティ確保の両立                                    

田北啓洋,村松公祐,丸浩一,上田浩,吉浦紀晃,太田直哉,藤井雄作 

社会安全とプライバシー, Vol.1, No.1, pp.19-25, 2017.

要旨:防犯カメラのプライバシ保護コンセプトを提案し,その実証実験を行った.提案されたプライバシ保護コンセプトでは,画像は暗号化されて保存され,パスワードと専用のビューワーを持つ閲覧者(警察や市役所を想定)のみが画像を閲覧することができ,カメラの所有者(一般市民)は画像を見ることができないようにする.このコンセプトを実現するための防犯カメラソフトウェア「代理EYE Lock」を開発し,群馬県内の2ヵ所で社会実験を行った.社会実験で実施されたアンケート結果から,防犯カメラにおけるプライバシー保護機能の必要性,および本暗号化コンセプトの有用性が示された.

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プライバシに配慮した地域見守り防犯カメラシステムの開発                                    

田北啓洋,村松公祐,丸浩一,上田浩,吉浦紀晃,太田直哉,藤井雄作 

社会安全とプライバシー, Vol.1, No.1, pp.26-31, 2017.

要旨:近年急速に発達してきている情報通信技術を利用して,個人が自宅とその周囲を見守り,地域社会の安全に貢献するという「e自警ネットワーク」コンセプトを提案し,個人のプライバシに配慮しつつ,地域全体を安価な防犯カメラでくまなく見守る防犯カメラシステムの開発を行った.画像を暗号化して保存する事により,カメラの所持者(設置者)はカメラの画像を見ることができず,事件や事故があった際にのみ,パスワードを持つ警察(閲覧者)が所有者から画像の提供を受けて画像を閲覧することで,プライバシーを守った運用が可能となった.このプライバシー保護機能を持つAll-in-one型の防犯カメラ「e自警カメラ」を開発し,社会実験を通してその有効性を検証した.

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