ENPI / e-JIKEI Network Promotion Institute

 

社会安全とプライバシー

Japanese Journal of Social Safety and Privacy (JpnJSSP, Jpn. J. Soc. Saf. Priv.) 

A Japanese Open-access Peer-reviewed Journal

ISSN 2432-8391

  


ホーム

概要

編集室

投稿する

閲覧する


ホーム > 閲覧する> Vol.5, No.1


 

Vol.5, No.1

目次

 

論文

 

軽量一体型「自由外出マスク」 〜ロックダウン・外出自粛を不要化する「決め手」〜                

藤井雄作,田北啓洋,橋本誠司

社会安全とプライバシー, Vol.5, No.1, pp.1-7, 2021.

要旨:ウイルス感染をコントロール下に置くことを可能とし,ロックダウンや外出自粛を不要化する「決め手」として,「自由外出マスク(Distancing-Free Mask)」一体型の試作4号機を開発し,それによる新しい社会基盤・生活様式について提言する.今回,開発した試作4号機は,「自由外出マスク」廉価普及版(=2021年中に全国民に一人一個の配布を目指す基本機能版)のイメージにより近づくように,これまでのバックパック部,ウエストパック部に収納されていた制御部を小型軽量化し,ヘルメット部に一体化したことを最大の特長とする.「自由外出マスク」の特長である,@ウイルスの完全遮蔽,A軽量な本体,B楽な呼吸,C安価な製造コスト,の中で,試作4号機では,特に,ACを重視した.本マスクの装着者は,抗体保有者と同様に,自身がウイルスに感染することもなければ,他者にウイルスを感染させることもない.感染拡大時には,本マスクを全国民一斉装着すれば,簡単・確実に感染収束となる.現在,世界全体が,「新しい生活様式」と「ロックダウン(=外出自粛,営業自粛を含む,行動規制,経済規制)」を併用した対策を取っているが,突然変異を繰り返すウイルスに対するワクチン,治療法の迅速な開発・普及の目途が立たない中,ロックダウン断続状態から脱却する目途は,全く,立っていない.「自由外出マスク」を各国民に一人一台ずつ配布することは,いつでも,簡単・確実に感染を収束させる「決め手」を持つことを意味する.最悪な感染拡大状況下でも,「自由外出マスク」を着用さえすれば,外出は自由にできるので,東京オリンピックを始めとするイベント主催者は,「状況により,自由外出マスク着用義務付けが有り得る」を想定し対策しておけば,イベントの中止や延期をする必要は無くなる.

Full Paper (PDF)

 

リフト付き低速電動バスの開発とユニバーサルツーリズムからの評価                                   

小竹裕人,宗村正弘,登丸貴之,清水宏康,舩津賢人,天谷賢児,宝田恭之,根津紀久雄,佐羽宏之

社会安全とプライバシー, Vol.5, No.1, pp.8-16, 2021.

要旨:ユニバーサルツーリズムは「高齢や障害等の有無にかかわらず,誰もが気兼ねなく参加できる旅行」のことで,その実現のためには施設や交通機関の対応促進,それらを支える人材を増やすための総合政策などが必須である.車いす利用者が一般の旅行者と一緒に思いたった時に旅行できるような環境になるまでには時間がかかりそうである.車いす利用者にとって,長距離の旅行はリフト付き大型観光バスを利用することとなるが,比較的近距離の周遊観光に適した乗り物はタクシー・バンに限定される.著者らのグループは低速電動バスeCOM-8を開発し,それが乗客間のコミュニケーションを促進させ,見守りにつながる可能性があることを指摘した.eCOM-8は環境性能から観光地での周遊や商店街などでの活用が進んでいる.このeCOM-8の後継車として新たにeCOM-82が開発された.この車両には車いす用のリフトが装備されている.また,車いすリフトが装備されているeCOM-10も開発されている.本稿では,これらの新たに開発された低速電動バスについて紹介するとともに,車いす利用者が一般の乗客と対等の立場で同乗者とコミュニケーションしつつ旅行を楽しむユニバーサルツーリズムをeCOM-82が実現できる可能性を検討した.

Full Paper (PDF)

 

 

 

© Copyright 2016- | e-JIKEI Network Promotion Institute. All Rights Reserved.