社会安全とプライバシー Japanese Journal of Social Safety and Privacy (JpnJSSP, Jpn. J. Soc. Saf. Priv.) A Japanese Open-access Peer-reviewed Journal ISSN 2432-8391
Vol.2, No.1 目次
論文
ホームネットワークを利用した防犯カメラシステムの設置時の問題 吉浦紀晃,藤井雄作 社会安全とプライバシー, Vol.2, No.1, pp.1-9, 2018. 要旨:現在,防犯カメラは社会の様々な場所に設置されている.ネットワークカメラが商品として売り出された時から,ネットワークカメラを防犯カメラとして利用する試みがあった.一方で,防犯カメラの設置には,今でもコストは変わらない.カメラと通信を行うためのネットワークが問題となる.この論文では,ネットワークカメラを利用した家庭での防犯カメラ設置について,10年前における防犯カメラの設置と比較することで,防犯カメラの設置の問題点を議論する.
常時録画型TVドアホンを用いた市民参加型地域見守りシステムの提案 藤井雄作,田北啓洋,加藤蒼悟,太田直哉,吉浦紀晃,澤野勝利,高橋純一 社会安全とプライバシー, Vol.2, No.1, pp.10-18, 2018. 要旨:一般市民の協力により設置された多数のカメラによる地域社会の見守りと,一般市民のプライバシー保護を両立させることを目的として,暗号化保存機能と常時録画機能を備えたTVドアホン「e自警ドアホン」を開発した.また,一般市民ボランティアによるe自警ドアホンを用いた自宅回りの見守り,および,それを自治会が組織化して活用することによる地域社会の安全・安心の向上と,一般市民のプライバシー保護の両立を目指して,社会実験を実施した.e自警ドアホンの特徴として,@(自宅周りの見守りのための)常時録画,A(プライバシー保護のための)暗号化保存,B(通常ドアホンの既設配線を使える)2線式接続,などが挙げられる.社会実験においては,個々のドアホン設置住民を所有者,自治会役員会を閲覧権者とする運用方法を試行し,地域内見守りの効果,プライバシー保護の効果,などについて,検証を試みた.
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